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お知らせ

SNSならびに個人情報の取扱について

2021年1月25日に発覚した合同会社オフィス秘宝(以下、弊社とします)元代表社員による悪質DM事件を受けて、SNSの取扱、その重要性について深く反省し、その認識を改めました。

弊社管轄による「映画秘宝」公式アカウントより発信されるメッセージは現弊社代表・田野辺ならびに構成員の総意として受け取られます。その運営は厳密なチェック体制を敷いたものであるべきです。

これを怠り、元代表社員による公式アカウントの私的利用を許していた弊社の管理体制に大きな問題がありました。

以上のような問題を防ぎ、同様の問題を今後二度と引き起こさないため、SNSを健全に運用すべく、以下のような取り組みを行います。

1 映画秘宝公式ツイッターの管理・運営については弊社代表ならびに業務を委託された編集部担当者の共同とし、相互監視・報告体制を強化します。

2 公式ツイッターにおいては私的な内容を含む投稿、またはDMを禁止します。

3 公式ツイッターでの私的利用が発覚した場合、アカウントを即時停止・削除します。またオフィス秘宝社員を含む私的利用を発信した者は即座にその任を解き、公式ツイッターへのアクセス権を一切無くします。

個人情報の取扱について

弊社は個人情報の重要性を強く認識し、その保護に取り組むことが重要な責務だと考えます。

弊社においては各関係取引先、お客様の個人情報の取扱につきまして、以下の指針を掲げます。

1 法令の尊守 個人情報の保護に関する法令と規範を最優先に尊守します。

2 利用規約 個人情報は目的を明確化し、公正・適正な手段で所得して利用いたします。また各取引先、お客様の同意を得ずにこれを第三者に提供することを禁じます。

3 お問い合わせ 個人情報についての然るべきご請求やご苦情に対しては、迅速かつ誠実に対応するようにいたします。

4 継続性 弊社は常に個人情報保護取扱を最優先とし、社会等の変化について柔軟に対応し、継続的に改善し続けます。

以上。

2022年6月2日

オフィス秘宝代表・田野辺尚人

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お知らせ

新再刊『映画秘宝』における2021年DM問題の件についての不祥事謝罪ならびに今後の活動につきまして改めてのご報告(一部訂正)

 雑誌「映画秘宝」の編集を担当しておりました、合同会社オフィス秘宝(以下「弊社」とします)代表の田野辺尚人です。
 2021年1月末に発覚した弊社前代表社員Iによる悪質ダイレクトメッセージ送付行為につき、これを受信された方に多大なご迷惑をおかけしたことを、改めてお詫び申し上げます。
 また「映画秘宝」誌(以下、「小誌」とします)をご愛読いただいていた皆様にも、今回の不祥事についてお詫びいたします。
 ダイレクトメッセージを受信された方(以下、「DM受信者の方」とします)とは不祥事の発覚以来、弊社および小誌発行元の株式会社双葉社が、各々の代理人を通して協議を行っておりました。経緯説明とお詫び、再発防止のお約束をもって、弊社は21年8月、双葉社は22年12月に、DM受信者の方とは合意文をかわし、弊社は謝罪を行い慰謝料を支払いました。とはいえ、この合意によって弊社の謝罪が終わったわけではありません。二度とこのような事態を起こさないよう、引き続き反省し続ける意を表します。申し訳ございませんでした。


 上記和解については既に誌面上および公式SNS上で報告をいたしました。しかし不祥事の発覚以降、その対応について詳細な経緯・進捗状況をお伝えしてこなかったことで、DM受信者の方、また読者の皆様には少なからぬ不信感を抱かせる結果になりました。これは弊社・双葉社各社の弁護士を通じて進めていた不祥事への対応に関し、解決に至るまではその詳細を公にすべきではないとの判断に基づくものでした。
 小誌は本年3月をもって休刊いたしました。弊社と双葉社との出版契約はこの休刊をもって終了しております。上記弁護士判断により不祥事への対応詳細については長らく伏せてまいりましたが、このたび弊社の側より、発覚から現在までの経緯を伝えさせていただきます。後述いたしますが私には健康上の問題があり、今般の報告をまとめるために相当な時間を要してしまいました。お持たせをしてしまい、申し訳ありませんでした。

オフィス秘宝の成り立ちについて

 2020年2月をもって、「映画秘宝」を刊行していた株式会社洋泉社は、親会社の宝島社に吸収合併されました。その際、小誌は以後、宝島社での発行を打ち切る旨を伝えられます。小誌の発行はその時点で20年弱続いており、少なからぬ読者の皆様から刊行継続を望む声をいただいておりました。そこで洋泉社時代の編集長であったIと、創刊以来同誌に携わってきた私は宝島社から「映画秘宝」の商標を買い取り、弊社「合同会社オフィス秘宝」を立ち上げるに至りました。
 それより以前から私は長らく心身の健康を害しており、うつ病を発症していました。精神障害者手帳を交付され、医師からは心身両面に対する入院加療を受けるよう強く勧められていましたが、一度は休刊となった雑誌を一日でも早く復刊させるべく、会社の設立を優先させました。
 弊社はIと私の2名による合同会社として登記を行いました。雑誌編集者としてのキャリアは年長である私のほうが長かったものの、心身ともに万全でない状態で代表を勤める訳にはいかず、Iを代表社員として始動しました。雑誌編集の実務を行うスタッフに関しては、洋泉社時代からの人員が再度集まってくれました。一部スタッフは洋泉社社員でしたが、新たに設立された弊社と社員契約を結ぶ意向は彼らにはなく、私とI以外は会社に所属しないフリーランスとして業務に携わることとなりました(彼らのことは以後、「フリー編集スタッフ」と記述します)。

 雑誌発行の引き受け先は双葉社に決まり、弊社が小誌の編集を行い、双葉社がその発行・販売を請け負うという契約を交わしました。なお、毎月小誌の編集を行うにおいて、フリー編集スタッフと弊社の間に、書面等での明確な雇用契約は存在しませんでした。スタッフとして編集に関わった各人員に対し、弊社は毎月の刊行完了後に精算を行い、賃金を支払ってきました。小誌編集部がフリーランスとして加わるも自由、抜けるも自由という環境であったことはお伝えしておきます。
 以上は弊社の内部事情に過ぎませんが、この後に説明する経緯の前提としてご理解をいただけますと幸いです。

悪質ダイレクトメッセージ送付行為について

 2021年1月25日、Iが一般の方のツイッターアカウントに向け、悪質なダイレクトメッセージ(DM)を送付するという不祥事が発覚しました。
 当日、私に対してI本人から連絡があり、「DM送付は第三者の不正アクセスによるものである」との説明を受けました。当時の私は、上述した健康上の問題から判断能力が著しく低下しており、Iの主張を受け入れました。
 フリー編集スタッフに対しても同様の説明がなされましたが、その一人であったA氏が疑義を抱き、真相解明にむけて行動を起こしました。虚偽の説明を行えば、その後問題が更に悪化すること、何よりDM受信者の方に対して著しく誠意を欠くことになるという理由からの行動でした。
 同日15時より、IはA氏の依頼を受けたT氏、Y氏による聞き取りに応じ、約3時間におよぶ話し合いの末に、DM送付が自らの手によるものであったことを認めました。T氏、Y氏は小誌創刊当時から執筆者として関わってきた、いわば「創刊メンバー」です。私およびフリー編集スタッフの多くがIの虚偽説明を受け入れざるを得ない状況下で、Iよりも雑誌に関わってきた年数の長い創刊メンバーが、不祥事の真相解明に果たした役割は大きいと考えています。
 しかし、Iの関与という事実こそ明らかにされたものの、同氏はその後独断で双葉社からDM受信者の方の連絡先を聞き出し、周囲に一切知らせないまま受信者ご本人とやり取りを行った上で、個人名義の謝罪文を作成、小誌公式SNSにて発表しています。
 当時、DM受信者の方の連絡先が、双葉社から岩田氏に伝えられています。このことでI氏のDM受信者の方への直接連絡が可能になったわけですから、双葉社の責任を問うご意見もあると存じます。しかし不祥事が明らかになった当初、双葉社としてもまさか弊社代表自身が問題を起こした張本人であるとは想定できず、弊社に編集元としての対応を依頼して、DM受信者の方の連絡先を伝えたということになります。弊社内で、より早い段階で実情を把握し、私が双葉社との連携を図れていれば、事態の悪化は防げたものと反省しております。
 悪質DM送付はIによるものであるという上記A氏の推察は正しく、彼の行動により、最終的に事実が明らかになりました。その時点でIを弊社の管轄下に置き、発行元である双葉社との協議のもと、対応に向けて慎重に行動すべきでした。それができずIの暴走を許し、現在の事態を呼び込んでしまったことは悔いても悔いきれない思いです。

1月26日発表の「謝罪説明文」について

 1月26日朝、オフィス秘宝/相談役:M・Y/編集部一同の名義で発信した「謝罪説明文」作成の背景・経緯を説明いたします。
 Iの単独行動で発表された謝罪文はDM受信者の方へ多大なご迷惑をかけながら作成されたものであり、これは聞き取り時にIとT氏らが合意した「謝罪文作成を、弊社の監督下で行う」旨に反した行為でした。
 この問題行為に加え、さらには事実を明らかにしたDM受信者の方がTwitter上で第三者からの誹謗を受けるという、あってはならない状況も生まれていました。翌日以降の双葉社との協議を待っていては事態がさらに悪化する懸念があったことから、緊急対応として弊社名義での「謝罪説明文」を作成することが話し合われました。オンラインでの話し合いにはIへの聞き取りを行っていたT氏、Y氏、A氏、および小誌執筆者の一人であるH氏が参加しました。文面の承認と発表のために、私とTwitterアカウントの管理権限を持つ当時のフリー編集スタッフ、B氏が電話とオンライン会議で加わっています。また創刊メンバーであるM氏も追って参加しました。
 会議の議題は
・まず、雑誌の編集元である弊社に、不祥事の責任があると申し出ること
・その後、発行元の双葉社と協議の上、誠意ある対応を行っていくと伝えること の二点でした。
 ここで作成された「謝罪説明文」の主旨は上記のみであり、DM受信者の方に不要なプレッシャーを与えることはもとより、不祥事の揉み消しや矮小化を図る意図は一切ありませんでした。
 しかしながら、双葉社との協議を待たず、弊社の独断で「謝罪説明文」の発信を行ったことは拙速に過ぎる行動ではありました。また、不祥事の当事者であった岩田氏と直接のやり取りを強いられ、すでに多大な精神的負荷を受けていたDM受信者の方に、同文書の発表でさらなる衝撃を与えてしまったことは反省してもしきれるものではありません。

不祥事後の対応について

 DM送付の事実発覚から数日後、Iは弊社を退社しています。当人はその後弊社の業務には一切関わっておらず、また不祥事の解決にむけた聞き取り調査等にも関与しておりません。
 Iと並ぶ弊社社員として、私には彼の処遇を決定する義務がありました。Iの退社を容認したことについては上記「謝罪説明文」発表と同様に、やはり拙速に過ぎる決定であったと考えています。不祥事の全容を解明し、今後同様な事態が起こることを防ぐ意味でも、会社としてIの身柄に責任を持つべきであったからです。Iが起こした問題に、本人自身で責任を取らせるためには、同氏を退社させるべきではありませんでした。
 なお、この場合の「責任を取らせる」ということに関しては、例えばI自身にDM受信者の方へ連絡をさせる、といったことを意味しません。弊社社員である私と、当時の発行元である双葉社との管理下において、必要な情報の提供や説明をさせる、ということが必要でした。Iが自分自身の行為について真摯に振り返り、反省をする上では、会社組織の管理が不可欠であったと考えます。
 しかしそれは叶いませんでした。DM送付の事実発覚から数日後、私はフリー編集スタッフ数名から、「Iを退社させるべきである」との強い提案を受けました。すでに彼らからI本人に、同様の通告が行われていると聞き、私はそれを承認しました。同様に、不祥事の真相究明に関与したA氏も編集部から除名すべきであるという提案を、フリー編集スタッフ数名から受けました。外部執筆者に過ぎないT氏・Y氏らに協力を仰ぎ、事態を複雑化させたため、および以前から業務進行に関して問題があったため、という旨が、理由として伝えられました。私はこの件についても承認をしました。
 悪質DM送付以前から、Iと私、フリー編集スタッフの間には、それぞれ確執が存在しました。私は長らく毎月の編集会議への参加を許されておりませんでした。これはI

が指示し、フリー編集スタッフが従ったものです。またIと一部フリー編集スタッフの間にも不和があったと聞いています。あるスタッフは会議において、出席者全員の眼前で業務からの即時撤退をIから指示されたといいます。
 上記は一例に過ぎず、弊社代表社員としてのIの専横は常態化していました。悪質DM送付という不祥事への「あくまで悪意の第三者による迷惑行為であった」との疑わしい説明についても、フリー編集スタッフがそれを受け入れるしかなかったという背景については理解ができます。

 こうした状況がありながら、様々な決定を自分自身の意思で下せず、Iおよび当時のフリー編集スタッフの提案をすべてそのまま受け入れてきたことに関して、私には後悔してもしきれない思いがあります。心身に不調をきたす以前であれば、自分自身で考え、決定できたことが、当時の私には判断できませんでした。
 Iが辞職し、弊社「オフィス秘宝」唯一の社員となった私は、会社と雑誌を存続させるために、以前にも増して周囲からの指示・示唆を全て受け入れることとなりました。その結果、物事の是非を判断し、自分が正しいと思う方向に決定を下すということが、私にはより難しくなりました。
 仮に会社、または雑誌がなくなることになったとしても、IによるDM送付が明らかになった時点で、不正は許さないという断固とした姿勢を取るべきであったと今では考えています。私の心身両面における健康上の問題を、数々の問題を適切に解決できなかったことの言い訳に使うつもりは全くありません。しかしながら、いくつかの重要な局面において然るべき判断ができていれば、DM受信者の方にも読者の皆様にもご迷惑をおかけすることはなかったのではないかと、今でも考え、反省しております。

改めて『映画秘宝』を再発刊する意味について

 2023年4月以降、オフィス秘宝の具体的な経済活動は、『映画秘宝』の公式noteを作り、そこでささやかな売上を得ておりました。

そのような折、新たに『映画秘宝』の再復刊の支援を申し出てくれた方々が集まり、各方面に声をかけてくださり、さらに映画業界内の有志の協力を得て2023年8月8日に月刊『映画秘宝』を自ら発行する新しい出版社「合同会社秘宝新社」が設立されました。

 これを機に誌名を変更し、新しい映画雑誌として再出発することも可能でしたが、かつてより『映画秘宝』を取り扱っている書店、出版取次の要望もあり、また、過去を直視し反省したうえで、新たな誌面・態度を構築するためにも『映画秘宝』の誌名を残すことを選び取り、従来の『映画秘宝』を誌名にして復活することになりました。

 これまでDM送付によるトラブルにより幾人ものライター、取引先との関係が消えました。これも至らないところであり、お詫びする次第です。しかし、力のある新たな編集者のもと若手の意欲的なライターを集めることができ、2024年1月19日に新しい『映画秘宝』が登場すると思います。そこでは従来のジャンル映画解説からさらに一歩踏み込んだ、ボーダーレスな特集や読み物記事が書かれ、皆様のお手元に届くことになります。


 以上、不祥事発覚から現在に至るまでの状況から現在までの事情を報告させていただきました。
 最後に改めまして、いろいろと至らず問題もあるかと思いますが、随時、誠意を持って対応していく所存です。重ねてお詫びを申し上げます。申し訳ありませんでした。

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2024年1月『映画秘宝』再復刊に向けて

文責◉田野辺尚人(『映画秘宝』2代目編集長、オフィス秘宝代表社員)

 新年早々、地震や航空機事故など不穏な出来事が続きます。そんな2024年の1月、『映画秘宝』は再度の復刊をいたします。

 1度目は発行元の洋泉社の解散で、2度目は『映画秘宝』続刊のために立ち上げた合同会社オフィス秘宝と発売元の双葉社との出版契約期間の終了により、2回の休刊をしております。特に2度目の休刊については、当時の編集人がSNSで騒動を起こし、雑誌としての『映画秘宝』が20年以上かけて積み上げてきた読者の皆様、寄稿者をはじめとする関係者の皆様からの信頼を大きく裏切ることになりました。この件につきましては、2年を越した現在に至るまで反省し続けております。

 双葉社との契約の終了後、オフィス秘宝は『映画秘宝』創刊者の町山智浩氏の提案もあり、Webで「映画秘宝公式note」を立ち上げ、そこで過去の傑作記事や町山氏の新作映画音声解説を発売し、また旧知の縁でもある宇川直宏氏のFinal Media DOMMUNEで月1回の配信で映画番組MOVIE CYPHERの構成のお手伝いをさせていただいております。町山氏、宇川氏には大きな恩があり、改めて御礼申し上げる次第です。

 生き馬の目を抜くWebの世界では不慣れなことも多いのですが、何とか仕事として機能しております。そこでやり取りのある映画関係者たちから「また雑誌を復活させてほしい」という要望がよく出ることや、2022年に双葉社で最後に刊行した3冊の売れ行きが前2021年の成績を大きく超える好調ぶりであったこともあり、まだ雑誌体裁として『映画秘宝』を出版することが可能ではないかと考えました。いくつかの版元と交渉しましたが、厳しい出版事情において企画は成立しませんでした。

 しかし、そこで『映画秘宝』にまだポテンシャルがあると考える映像業界、映画業界に携わる関係者たちにより、合同会社秘宝新社が創立されました。こうして『映画秘宝』再度の復刊に向けての活動が始まりました。私も以前から『映画秘宝』を支えてくれた執筆陣や関係者による新しい場を作りたいと考えていたので参加しました。

 また再度の休刊時期に、自費出版で映画の同人誌を出したり、Webで活発的に行動している20代から30代の若い映画ファンと知り合い、話をする中で、それまで固定観念化していた「映画秘宝系」を一度壊し、新しい形の雑誌を作ることができると確信しました。私は体調はすぐれませんが、映画に対する問題意識を同じくする編集者の知遇を得て、彼に編集長をお願いし、新しい『映画秘宝』を作ることになりました。

 まずは紙の形で雑誌を出します。Webの情報のみでなくお手元に残しておきたくなる記録の詰まった読み物=雑誌にすることを選びました。デザインも変更し、今までやってきた映画紹介から新たな内容を盛り込んだ雑誌を作っています。

 新しい『映画秘宝』は2024年1月19日に発売されます。皆様の予想を良い形で裏切る雑誌です。改めて新しい『映画秘宝』をよろしくお願いいたします。

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オフィス秘宝・元代表社員によるDM発信とその後の対応に関する事実経緯のご報告

 雑誌「映画秘宝」の編集を担当しておりました、合同会社オフィス秘宝(以下「弊社」とします)代表の田野辺尚人です。
 2021年1月末に発覚した弊社前代表社員、岩田和明による悪質ダイレクトメッセージ送付行為につき、これを受信された方に多大なご迷惑をおかけしたことを、改めてお詫び申し上げます。
 また「映画秘宝」誌(以下、「小誌」とします)をご愛読いただいていた皆様にも、今回の不祥事についてお詫びいたします。
 ダイレクトメッセージを受信された方(以下、「DM受信者の方」とします)とは不祥事の発覚以来、弊社および小誌発行元の株式会社双葉社が、各々の代理人を通して協議を行っておりました。経緯説明とお詫び、再発防止のお約束をもって、弊社は21年8月、双葉社は22年1月に、DM受信者の方との和解に至っております。
 上記和解については既に誌面上および公式SNS上で報告をいたしました。しかし不祥事の発覚以降、その対応について詳細な経緯・進捗状況をお伝えしてこなかったことで、DM受信者の方、また読者の皆様には少なからぬ不信感を抱かせる結果になりました。これは弊社・双葉社各社の弁護士を通じて進めていた不祥事への対応に関し、解決に至るまではその詳細を公にすべきではないとの判断に基づくものでした。
 小誌は本年3月をもって休刊いたしました。弊社と双葉社との出版契約はこの休刊をもって終了しております。上記弁護士判断により不祥事への対応詳細については長らく伏せてまいりましたが、このたび弊社の側より、発覚から現在までの経緯を伝えさせていただきます。後述いたしますが私には健康上の問題があり、今般の報告をまとめるために相当な時間を要してしまいました。お持たせをしてしまい、申し訳ありませんでした。

オフィス秘宝の成り立ちについて

 2020年2月をもって、「映画秘宝」を刊行していた株式会社洋泉社は、親会社の宝島社に吸収合併されました。その際、小誌は以後、宝島社での発行を打ち切る旨を伝えられます。小誌の発行はその時点で20年弱続いており、少なからぬ読者の皆様から刊行継続を望む声をいただいておりました。そこで洋泉社時代の編集長であった岩田和明(以下「岩田氏」とします)と、創刊以来同誌に携わってきた私は宝島社から「映画秘宝」の商標を買い取り、弊社「合同会社オフィス秘宝」を立ち上げるに至りました。
 それより以前から私は長らく心身の健康を害しており、うつ病を発症していました。精神障害者手帳を交付され、医師からは心身両面に対する入院加療を受けるよう強く勧められていましたが、一度は休刊となった雑誌を一日でも早く復刊させるべく、会社の設立を優先させました。
 弊社は岩田氏と私の2名による合同会社として登記を行いました。雑誌編集者としてのキャリアは年長である私のほうが長かったものの、心身ともに万全でない状態で代表を勤める訳にはいかず、岩田氏を代表社員として始動しました。雑誌編集の実務を行うスタッフに関しては、洋泉社時代からの人員が再度集まってくれました。一部スタッフは洋泉社社員でしたが、新たに設立された弊社と社員契約を結ぶ意向は彼らにはなく、私と岩田氏以外は会社に所属しないフリーランスとして業務に携わることとなりました(彼らのことは以後、「フリー編集スタッフ」と記述します)。

 雑誌発行の引き受け先は双葉社に決まり、弊社が小誌の編集を行い、双葉社がその発行・販売を請け負うという契約を交わしました。なお、毎月小誌の編集を行うにおいて、フリー編集スタッフと弊社の間に、書面等での明確な雇用契約は存在しませんでした。スタッフとして編集に関わった各人員に対し、弊社は毎月の刊行完了後に精算を行い、賃金を支払ってきました。小誌編集部がフリーランスとして加わるも自由、抜けるも自由という環境であったことはお伝えしておきます。
 以上は弊社の内部事情に過ぎませんが、この後に説明する経緯の前提としてご理解をいただけますと幸いです。

悪質ダイレクトメッセージ送付行為について

 2021年1月25日、岩田氏が一般の方のツイッターアカウントに向け、悪質なダイレクトメッセージ(DM)を送付するという不祥事が発覚しました。
 当日、私に対して岩田氏本人から連絡があり、「DM送付は第三者の不正アクセスによるものである」との説明を受けました。当時の私は、上述した健康上の問題から判断能力が著しく低下しており、岩田氏の主張を受け入れました。
 フリー編集スタッフに対しても同様の説明がなされましたが、その一人であった秋山直斗氏が疑義を抱き、真相解明にむけて行動を起こしました。虚偽の説明を行えば、その後問題が更に悪化すること、何よりDM受信者の方に対して著しく誠意を欠くことになるという理由からの行動でした。
 同日15時より、岩田氏は秋山氏の依頼を受けた高橋ヨシキ氏、柳下毅一郎氏による聞き取りに応じ、約3時間におよぶ話し合いの末に、DM送付が自らの手によるものであったことを認めました。高橋氏、柳下氏は小誌創刊当時から執筆者として関わってきた、いわば「創刊メンバー」です。私およびフリー編集スタッフの多くが岩田氏の虚偽説明を受け入れざるを得ない状況下で、岩田氏よりも雑誌に関わってきた年数の長い創刊メンバーが、不祥事の真相解明に果たした役割は大きいと考えています。
 しかし、岩田氏の関与という事実こそ明らかにされたものの、同氏はその後独断で双葉社からDM受信者の方の連絡先を聞き出し、周囲に一切知らせないまま受信者ご本人とやり取りを行った上で、個人名義の謝罪文を作成、小誌公式SNSにて発表しています。
 当時、DM受信者の方の連絡先が、双葉社から岩田氏に伝えられています。このことで岩田氏のDM受信者の方への直接連絡が可能になったわけですから、双葉社の責任を問うご意見もあると存じます。しかし不祥事が明らかになった当初、双葉社としてもまさか弊社代表自身が問題を起こした張本人であるとは想定できず、弊社に編集元としての対応を依頼して、DM受信者の方の連絡先を伝えたということになります。弊社内で、より早い段階で実情を把握し、私が双葉社との連携を図れていれば、事態の悪化は防げたものと反省しております。
 悪質DM送付は岩田氏によるものであるという上記秋山氏の推察は正しく、彼の行動により、最終的に事実が明らかになりました。その時点で岩田氏を弊社の管轄下に置き、発行元である双葉社との協議のもと、対応に向けて慎重に行動すべきでした。それができず岩田氏の暴走を許し、現在の事態を呼び込んでしまったことは悔いても悔いきれない思いです。

1月26日発表の「謝罪説明文」について

 1月26日朝、オフィス秘宝/相談役:町山智浩・柳下毅一郎/編集部一同の名義で発信した「謝罪説明文」作成の背景・経緯を説明いたします。
 岩田氏の単独行動で発表された謝罪文はDM受信者の方へ多大なご迷惑をかけながら作成されたものであり、これは聞き取り時に岩田氏と高橋ヨシキ氏らが合意した「謝罪文作成を、弊社の監督下で行う」旨に反した行為でした。
 この問題行為に加え、さらには事実を明らかにしたDM受信者の方がTwitter上で第三者からの誹謗を受けるという、あってはならない状況も生まれていました。翌日以降の双葉社との協議を待っていては事態がさらに悪化する懸念があったことから、緊急対応として弊社名義での「謝罪説明文」を作成することが話し合われました。オンラインでの話し合いには岩田氏への聞き取りを行っていた高橋氏、柳下氏、秋山氏、および小誌執筆者の一人であるてらさわホーク氏が参加しました。文面の承認と発表のために、私とTwitterアカウントの管理権限を持つ当時のフリー編集スタッフ、A氏が電話とオンライン会議で加わっています。また創刊メンバーである町山智浩氏も追って参加しました。
 会議の議題は
・まず、雑誌の編集元である弊社に、不祥事の責任があると申し出ること
・その後、発行元の双葉社と協議の上、誠意ある対応を行っていくと伝えること の二点でした。
 ここで作成された「謝罪説明文」の主旨は上記のみであり、DM受信者の方に不要なプレッシャーを与えることはもとより、不祥事の揉み消しや矮小化を図る意図は一切ありませんでした。
 しかしながら、双葉社との協議を待たず、弊社の独断で「謝罪説明文」の発信を行ったことは拙速に過ぎる行動ではありました。また、不祥事の当事者であった岩田氏と直接のやり取りを強いられ、すでに多大な精神的負荷を受けていたDM受信者の方に、同文書の発表でさらなる衝撃を与えてしまったことは反省してもしきれるものではありません。

「謝罪説明文」発表時に行われた「パワーハラスメント」と称される件について

 上記声明の発表から約一ヶ月後、私と上記オンライン会議出席者は、A氏からTwitter上で、「深夜に呼び出され、反対したにもかかわらず『謝罪説明文』の発表を複数人から強要された」旨の指摘を受けています。一部にはこれが所謂「パワーハラスメント」であるという批判がありました。小誌公式Twitterへの「謝罪説明文」投稿がA氏の意に沿わないものであったことはオンライン会議出席者の全員が自覚し、のちに各人からの謝罪を行っています。
 しかし当日の状況を詳細に記すならば、A氏の主張はあくまでも翌日以降に双葉社と協議を行ったほうがよいのではないか、というものでした。
 これに対して会議出席者は、弊社の責任を早急に明らかにし、今後の対応を約束すべきであるとA氏に説明しました。すでに岩田氏がDM受信者の方と直接連絡を取り「謝罪文」を発表してしまっていたこと、不正確な情報をもとにDM受信者の方への誹謗が始まっていたことなどがその理由でした。A氏に納得してもらう必要があったのは、当時「映画秘宝公式Twitter」の管理権限を持っていたのが同氏のみであったからです。事実、秋山氏に同アカウントのIDとパスワードを教えることも議論されました。しかしA氏自身がそれに納得せず、自ら朝8時に予約投稿をするという結論に至りました。
 上記の経緯につき一部に流布している、謝罪説明文発表時にいわゆる「パワーハラスメント」が行われたという指摘は適切ではありません。弊社およびフリー編集スタッフは発注を行う側であり、高橋氏、町山氏、柳下氏、てらさわ氏は受注側の執筆者です。労使関係上において力の強いものが弱いものに意に沿わない行為をさせることが「パワーハラスメント」の要件です。執筆者から編集者へという関係で、これは成立しえません。このことについては客観的な事実に基づき、複数の弁護士から同様の見解を得ています。また、フリー編集スタッフも上記Twitterでの指摘において「パワーハラスメント」との呼称は使っていないことはお伝えしておきたいと思います。
 もちろん町山氏、柳下氏ほかにはキャリアの長い年長者、特に町山氏においては雑誌の創刊者として、フリー編集スタッフへの影響力は大いにあったものと考えます。しかしそのことを振りかざして「謝罪説明文」の発表を強いたという事実はありません。SNSへの投稿は、弊社責任者の私からA氏に対し、業務上の依頼として行ったものです。

不祥事後の対応について

 DM送付の事実発覚から数日後、岩田氏は弊社を退社しています。当人はその後弊社の業務には一切関わっておらず、また不祥事の解決にむけた聞き取り調査等にも関与しておりません。
 岩田氏と並ぶ弊社社員として、私には彼の処遇を決定する義務がありました。同氏の退社を容認したことについては上記「謝罪説明文」発表と同様に、やはり拙速に過ぎる決定であったと考えています。不祥事の全容を解明し、今後同様な事態が起こることを防ぐ意味でも、会社として岩田氏の身柄に責任を持つべきであったからです。岩田氏が起こした問題に、本人自身で責任を取らせるためには、同氏を退社させるべきではありませんでした。
 なお、この場合の「責任を取らせる」ということに関しては、例えば岩田氏自身にDM受信者の方へ連絡をさせる、といったことを意味しません。弊社社員である私と、当時の発行元である双葉社との管理下において、必要な情報の提供や説明をさせる、ということが必要でした。同氏が自分自身の行為について真摯に振り返り、反省をする上では、会社組織の管理が不可欠であったと考えます。
 しかしそれは叶いませんでした。DM送付の事実発覚から数日後、私はフリー編集スタッフ数名から、「岩田氏を退社させるべきである」との強い提案を受けました。すでに彼らから岩田氏本人に、同様の通告が行われていると聞き、私はそれを承認しました。同様に、不祥事の真相究明に関与した秋山氏も編集部から除名すべきであるという提案を、フリー編集スタッフ数名から受けました。外部執筆者に過ぎない高橋氏・柳下氏らに協力を仰ぎ、事態を複雑化させたため、および以前から業務進行に関して問題があったため、という旨が、理由として伝えられました。私はこの件についても承認をしました。
 悪質DM送付以前から、岩田氏と私、フリー編集スタッフの間には、それぞれ確執が存在しました。私は長らく毎月の編集会議への参加を許されておりませんでした。これは岩田氏が指示し、フリー編集スタッフが従ったものです。また岩田氏と一部フリー編集スタッフの間にも不和があったと聞いています。あるスタッフは会議において、出席者全員の眼前で業務からの即時撤退を岩田氏から指示されたといいます。
 上記は一例に過ぎず、弊社代表社員としての岩田氏の専横は常態化していました。悪質DM送付という不祥事への「あくまで悪意の第三者による迷惑行為であった」との疑わしい説明についても、フリー編集スタッフがそれを受け入れるしかなかったという背景については理解ができます。

 こうした状況がありながら、様々な決定を自分自身の意思で下せず、岩田氏および当時のフリー編集スタッフの提案をすべてそのまま受け入れてきたことに関して、私には後悔してもしきれない思いがあります。心身に不調をきたす以前であれば、自分自身で考え、決定できたことが、当時の私には判断できませんでした。
 岩田氏が辞職し、弊社「オフィス秘宝」唯一の社員となった私は、会社と雑誌を存続させるために、以前にも増して周囲からの指示・示唆を全て受け入れることとなりました。その結果、物事の是非を判断し、自分が正しいと思う方向に決定を下すということが、私にはより難しくなりました。
 仮に会社、または雑誌がなくなることになったとしても、岩田氏によるDM送付が明らかになった時点で、不正は許さないという断固とした姿勢を取るべきであったと今では考えています。私の心身両面における健康上の問題を、数々の問題を適切に解決できなかったことの言い訳に使うつもりは全くありません。しかしながら、いくつかの重要な局面において然るべき判断ができていれば、DM受信者の方にも読者の皆様にもご迷惑をおかけすることはなかったのではないかと、今でも考え、反省しております。

 以上、不祥事発覚から現在に至るまでの状況について報告をさせていただきました。
今般の不祥事で多大なご迷惑をおかけしたDM受信者の方には、重ねてお詫びを申し上げます。申し訳ありませんでした。

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2021年1月の弊社元代表によるDM送付受信者の方のご質問に対するご返答

ご質問に対する回答文
文責:オフィス秘宝代表社員 田野辺尚人

 この度は合同会社オフィス秘宝元代表の悪質なDM送付により貴方様に多大なご迷惑をおかけし、まことに申し訳ございませんでした。
 いただいておりましたご質問につきまして、下記に回答をいたします。

1.双葉社からもオフィス秘宝からも私に連絡がないまま1/26(火)8:00時点に、著名人も連名した文書を公開したことは適切と思われますか。

 まず、2021年1月17日、小誌「映画秘宝」の当時の編集長であり、弊社の代表社員であった岩田和明氏(現在は退社し、小誌とは一切の関係はございません)が、雑誌の公式ツイッターアカウントから貴方様に悪質なDMを送付したことを、深くお詫び申し上げます。これは貴方様に多大な精神的苦痛を与え、また社会常識から著しく逸脱した、決して許されない加害行為でした。
 それについてオフィス秘宝は、1月26日午後8時に謝罪文を公開しました。本来であれば文書の作成以前に、まず貴方様にオフィス秘宝合同社員である私・田野辺から然るべき手順を経た方法で連絡を取らせていただき、お詫びのご連絡と対応についてのご相談をすべきでしたが、一刻も早い謝罪を急ぐあまり、それを怠り、大変ご迷惑をおかけしました。
 謝罪文に、社会的に影響力のある人物の連名を依頼したのは、オフィス秘宝の代表者でもある岩田氏の処分を約束するための保証人としてであります。しかし、広く名の知られた人物が署連名することで、貴方様にどれほどの圧力と恐怖感を与えるかということに想像力が欠如していました。改めて深くお詫び申し上げます。
 なお、連名の謝罪文書中に「小誌・編集部」といたしましたが、厳密には編集部の総意ではありませんでした。編集部には謝罪文の作成には関与していない者もおります。文書中に不正確な表現がございましたことを、重ねてお詫び申し上げます。


2.そこに書かれている「小誌・編集部が岩田氏からの謝罪の送付を待っていたタイミング」とは、具体的に何時〜何時の事ですか?私が双葉社へ問い合わせ電話(1/25(月)17:36)をするより以前にオフィス秘宝では謝罪文の準備をしていたのですか?

 1月25日の午後14時4分、岩田氏より私宛てに「現在ツイッター上で、映画秘宝の公式アカウントのDMが問題になっているが、それはアカウントの乗っ取りによるもの、こちらで対応する」旨、連絡がありました。私自身はその連絡で貴方様に悪質なDMが送付されていたことを知りました。
 しかし同日18時ごろ、デザイナーの高橋ヨシキ氏の聞き取りにより岩田氏本人がDM送付したとの事実を認めました。そして、岩田氏本人が謝罪文を用意し、高橋氏と周辺関係者がそれを確認するという合意をしたと聞き、私は対応を高橋氏たちに任せ、その後の進展を見るべく待機していました。
 その後、高橋氏たちが岩田氏と連絡を取れたのは20時26分です。ですから、「岩田氏からの謝罪の送付を待っていたタイミング」とは、1月25日の18時から20時26分の間ということになります。その間に、岩田氏は貴方様に直接連絡をしていたことになりますが、それは岩田氏以外、誰も知りませんでした。
 岩田氏単独ではなく、オフィス秘宝として謝罪文を作成すべきだ、ということになったのは、岩田氏と再び連絡が取れた20時26分以降です。


3.「(編集部が待っていた)岩田からの謝罪文」というものは、岩田氏から私へDMで送られた文章と同じものですか?

 岩田氏が書いた謝罪文は、貴方様にDMでお送りしたものだけであり、私や関係者が確認したものと同じ内容です。前述の関係者は21時23分にその内容を確認、私は追って22時43分にツイッターにて公開されたもので内容を確認しております。


4.オフィス秘宝は、私が双葉社へ問い合わせ電話(1/25(月)17:36)をするより前に、公式アカウント運営者である岩田氏が私にDMを送付した事実を知っていましたか?

 私がDM送付の事実を知ったのは、1月25日、18時20分ごろ、岩田氏本人からの報告が初めてであり、それ以前はまったく何も存じておりませんでした。

5.ツイッター上とYouTube動画で、私のことを「愉快犯」と呼んでいたジャンクハンター吉田氏などの発言についてどう思われますか?また、彼らの発言や動画を放置していたのはなぜですか?

 ご指摘のライターのツイッターやYouTube動画などで行われた、貴方様を揶揄する一連の発言は、紛れもない個人攻撃であり誹謗中傷にあたる、甚だ不適切なものでありました。
 当該ライターに対しては、小誌寄稿者の一人が制止を呼びかけたので、一時静まりました。私は、それで抑制されたと考えてしまい、自分では積極的にそのような発言をやめるよう強く訴える発信をいたしませんでした。YouTube動画がアップされた際にも前述の同寄稿者が直接連絡し、取り下げるよう通告しましたが、私からも誹謗中傷にあたる言動、行動は止めるよう、より広く周知し、より強く要望すべきであったと反省しております。


6.映画秘宝廃刊と私を結び付けていた町山智浩氏の発言(現在は削除)についてどう思われますか?

「このままでは「映画秘宝」が廃刊になってしまうため、被害に遭われた方への攻撃はやめてほしい」という町山氏のツイートは、貴方様への攻撃を止める目的ですが、「廃刊」という強い言葉を使うことで、貴方様に結果としてさらなる多大な精神的圧力をかけるということへの配慮に欠けていました。
 前項の回答とも重なりますが、誹謗中傷発言を防止する明確な指針を、弊社が速やかに示すべきでした。


7.1/25(月)22:43に映画秘宝公式アカウントが公開した謝罪文について、私が4回校正をおこなったことは適当だったとお考えですか?

 全く不適切でありました。加害者である岩田氏が、被害者である貴方様に直接連絡をとり、ご本人に事件の対応をさせてしまったことは、最もあってはならない事態でした。その事態を招いた責任は弊社にあります。岩田氏による悪質DM送付の事実を把握した段階で、私が岩田氏を管理下に置き、十分な聞き取りを行った上で適切な謝罪と、対応策の発表を行うべきでした。関係者の尽力に甘える形で、岩田氏に対して弊社が取るべきであった行動を取らなかったことにつきまして猛省しております。


8.編集部が「謝罪文の送付を待っていた」なら、なぜ私がDMでの校正のやりとりを、私自らが行う状態になったのでしょうか?

 岩田氏が貴方様に直接連絡して、謝罪文の校正をさせていたことは、岩田氏以外は誰も知りませんでした。彼が独断で密かにしたことです。
 DM送付の当事者であると判明した時点から、弊社が岩田氏本人を管理下に置いていれば、ご指摘の事態は起こらなかったと考えております。岩田氏の独断専行を止めることができなかったこと、DM送付の事実確認・調査などの対応を主導せず、外部関係者に任せていたことは、弊社に全責任があります。
「映画秘宝」編集元の弊社および発行元の双葉社とで速やかに確認体制を取り、問題への明確な対応策を記載した文書を用意すべきであったと考えております。まことに申し訳ございませんでした。


9.以後の再発防止策について

 今回のような悪質な行為が二度と起こらないよう、公式SNS(ツイッター等)の取り扱いと、そこでの表現や権限等において明確なルールを策定し、それを共有した複数人による適切な管理を行ってまいります。
 公式ツイッターにおいては私的な内容を含む投稿またはDMを禁じ、私的利用が発覚した場合、アカウントを即時停止・削除します。私的利用を発信した者(オフィス秘宝・田野辺を含む)は即座にその任を解き、公式SNSへのアクセス権を一切無くします。
 また個人情報の取り扱いに関しては公式な手段で所得したものを利用し、同意なしに第三者へ提供することを禁じ、その保護に務めます。

 以上をもちましてご質問状への回答とさせていただきます。ご質問をいただいて後、回答を公表するまでお時間がかかってしまいましたこと、申し訳ございませんでした。

改めまして貴方様に多大なご迷惑をおかけし、また弊社の対応の遅れによってあまりにも多くの心労を負わせてしまいましたことを重ねてお詫び申し上げます。

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告知 映画秘宝旧ドメインeigahiho.jpについて

洋泉社時代の映画秘宝公式ドメインeigahiho.jpは現在、弊社と無関係の組織により「漫画秘宝」として運営されております。秘宝の名前が使われていますが、弊社と「漫画秘宝」は一切関係はございません。
現在、弊社の公式HPはこちらのofficehiho.jpとして運営されております。旧映画秘宝ドメインは洋泉社解散のドタバタの際に放置され、その時に第三者によって所得されました。「漫画秘宝」は彼らの運営により行われており、弊社並びに「映画秘宝」とは無関係です。
皆様におかれましては混乱をさせてしまう結果となり、まことに申し訳ございません。

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映画秘宝2022年5月号、御愛読ありがとうございました