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2021年1月の弊社元代表によるDM送付受信者の方のご質問に対するご返答

ご質問に対する回答文
文責:オフィス秘宝代表社員 田野辺尚人

 この度は合同会社オフィス秘宝元代表の悪質なDM送付により貴方様に多大なご迷惑をおかけし、まことに申し訳ございませんでした。
 いただいておりましたご質問につきまして、下記に回答をいたします。

1.双葉社からもオフィス秘宝からも私に連絡がないまま1/26(火)8:00時点に、著名人も連名した文書を公開したことは適切と思われますか。

 まず、2021年1月17日、小誌「映画秘宝」の当時の編集長であり、弊社の代表社員であった岩田和明氏(現在は退社し、小誌とは一切の関係はございません)が、雑誌の公式ツイッターアカウントから貴方様に悪質なDMを送付したことを、深くお詫び申し上げます。これは貴方様に多大な精神的苦痛を与え、また社会常識から著しく逸脱した、決して許されない加害行為でした。
 それについてオフィス秘宝は、1月26日午後8時に謝罪文を公開しました。本来であれば文書の作成以前に、まず貴方様にオフィス秘宝合同社員である私・田野辺から然るべき手順を経た方法で連絡を取らせていただき、お詫びのご連絡と対応についてのご相談をすべきでしたが、一刻も早い謝罪を急ぐあまり、それを怠り、大変ご迷惑をおかけしました。
 謝罪文に、社会的に影響力のある人物の連名を依頼したのは、オフィス秘宝の代表者でもある岩田氏の処分を約束するための保証人としてであります。しかし、広く名の知られた人物が署連名することで、貴方様にどれほどの圧力と恐怖感を与えるかということに想像力が欠如していました。改めて深くお詫び申し上げます。
 なお、連名の謝罪文書中に「小誌・編集部」といたしましたが、厳密には編集部の総意ではありませんでした。編集部には謝罪文の作成には関与していない者もおります。文書中に不正確な表現がございましたことを、重ねてお詫び申し上げます。


2.そこに書かれている「小誌・編集部が岩田氏からの謝罪の送付を待っていたタイミング」とは、具体的に何時〜何時の事ですか?私が双葉社へ問い合わせ電話(1/25(月)17:36)をするより以前にオフィス秘宝では謝罪文の準備をしていたのですか?

 1月25日の午後14時4分、岩田氏より私宛てに「現在ツイッター上で、映画秘宝の公式アカウントのDMが問題になっているが、それはアカウントの乗っ取りによるもの、こちらで対応する」旨、連絡がありました。私自身はその連絡で貴方様に悪質なDMが送付されていたことを知りました。
 しかし同日18時ごろ、デザイナーの高橋ヨシキ氏の聞き取りにより岩田氏本人がDM送付したとの事実を認めました。そして、岩田氏本人が謝罪文を用意し、高橋氏と周辺関係者がそれを確認するという合意をしたと聞き、私は対応を高橋氏たちに任せ、その後の進展を見るべく待機していました。
 その後、高橋氏たちが岩田氏と連絡を取れたのは20時26分です。ですから、「岩田氏からの謝罪の送付を待っていたタイミング」とは、1月25日の18時から20時26分の間ということになります。その間に、岩田氏は貴方様に直接連絡をしていたことになりますが、それは岩田氏以外、誰も知りませんでした。
 岩田氏単独ではなく、オフィス秘宝として謝罪文を作成すべきだ、ということになったのは、岩田氏と再び連絡が取れた20時26分以降です。


3.「(編集部が待っていた)岩田からの謝罪文」というものは、岩田氏から私へDMで送られた文章と同じものですか?

 岩田氏が書いた謝罪文は、貴方様にDMでお送りしたものだけであり、私や関係者が確認したものと同じ内容です。前述の関係者は21時23分にその内容を確認、私は追って22時43分にツイッターにて公開されたもので内容を確認しております。


4.オフィス秘宝は、私が双葉社へ問い合わせ電話(1/25(月)17:36)をするより前に、公式アカウント運営者である岩田氏が私にDMを送付した事実を知っていましたか?

 私がDM送付の事実を知ったのは、1月25日、18時20分ごろ、岩田氏本人からの報告が初めてであり、それ以前はまったく何も存じておりませんでした。

5.ツイッター上とYouTube動画で、私のことを「愉快犯」と呼んでいたジャンクハンター吉田氏などの発言についてどう思われますか?また、彼らの発言や動画を放置していたのはなぜですか?

 ご指摘のライターのツイッターやYouTube動画などで行われた、貴方様を揶揄する一連の発言は、紛れもない個人攻撃であり誹謗中傷にあたる、甚だ不適切なものでありました。
 当該ライターに対しては、小誌寄稿者の一人が制止を呼びかけたので、一時静まりました。私は、それで抑制されたと考えてしまい、自分では積極的にそのような発言をやめるよう強く訴える発信をいたしませんでした。YouTube動画がアップされた際にも前述の同寄稿者が直接連絡し、取り下げるよう通告しましたが、私からも誹謗中傷にあたる言動、行動は止めるよう、より広く周知し、より強く要望すべきであったと反省しております。


6.映画秘宝廃刊と私を結び付けていた町山智浩氏の発言(現在は削除)についてどう思われますか?

「このままでは「映画秘宝」が廃刊になってしまうため、被害に遭われた方への攻撃はやめてほしい」という町山氏のツイートは、貴方様への攻撃を止める目的ですが、「廃刊」という強い言葉を使うことで、貴方様に結果としてさらなる多大な精神的圧力をかけるということへの配慮に欠けていました。
 前項の回答とも重なりますが、誹謗中傷発言を防止する明確な指針を、弊社が速やかに示すべきでした。


7.1/25(月)22:43に映画秘宝公式アカウントが公開した謝罪文について、私が4回校正をおこなったことは適当だったとお考えですか?

 全く不適切でありました。加害者である岩田氏が、被害者である貴方様に直接連絡をとり、ご本人に事件の対応をさせてしまったことは、最もあってはならない事態でした。その事態を招いた責任は弊社にあります。岩田氏による悪質DM送付の事実を把握した段階で、私が岩田氏を管理下に置き、十分な聞き取りを行った上で適切な謝罪と、対応策の発表を行うべきでした。関係者の尽力に甘える形で、岩田氏に対して弊社が取るべきであった行動を取らなかったことにつきまして猛省しております。


8.編集部が「謝罪文の送付を待っていた」なら、なぜ私がDMでの校正のやりとりを、私自らが行う状態になったのでしょうか?

 岩田氏が貴方様に直接連絡して、謝罪文の校正をさせていたことは、岩田氏以外は誰も知りませんでした。彼が独断で密かにしたことです。
 DM送付の当事者であると判明した時点から、弊社が岩田氏本人を管理下に置いていれば、ご指摘の事態は起こらなかったと考えております。岩田氏の独断専行を止めることができなかったこと、DM送付の事実確認・調査などの対応を主導せず、外部関係者に任せていたことは、弊社に全責任があります。
「映画秘宝」編集元の弊社および発行元の双葉社とで速やかに確認体制を取り、問題への明確な対応策を記載した文書を用意すべきであったと考えております。まことに申し訳ございませんでした。


9.以後の再発防止策について

 今回のような悪質な行為が二度と起こらないよう、公式SNS(ツイッター等)の取り扱いと、そこでの表現や権限等において明確なルールを策定し、それを共有した複数人による適切な管理を行ってまいります。
 公式ツイッターにおいては私的な内容を含む投稿またはDMを禁じ、私的利用が発覚した場合、アカウントを即時停止・削除します。私的利用を発信した者(オフィス秘宝・田野辺を含む)は即座にその任を解き、公式SNSへのアクセス権を一切無くします。
 また個人情報の取り扱いに関しては公式な手段で所得したものを利用し、同意なしに第三者へ提供することを禁じ、その保護に務めます。

 以上をもちましてご質問状への回答とさせていただきます。ご質問をいただいて後、回答を公表するまでお時間がかかってしまいましたこと、申し訳ございませんでした。

改めまして貴方様に多大なご迷惑をおかけし、また弊社の対応の遅れによってあまりにも多くの心労を負わせてしまいましたことを重ねてお詫び申し上げます。